天体の音楽

 かのピタゴラスは「それぞれの惑星が回転しながら固有の音を発し、太陽系全体で和音を奏でている」と述べたと言われています。またプラトンはティマイオスで音階にしたがって宇宙創成が行われたと書きました。
 これはとても想像豊かで、楽しくなる話です。もし天体が固有の音楽を奏でているならば宇宙空間にはメロディやハーモニックが奏でられていて、決して暗黒の無機質な空間でない事になります。

 占星学では天体の力は人に転写されているという概念が基本です。天体が固有の音を奏でているならば、人体に転写されたものは音楽だと考えると、なんだか素敵に思えてきます。
 もしくは音楽の楽譜のようなものかもしれません。この楽譜は今風に言えば「波動」のようなもの。波動があるならその波動を発振するものがあるはずです。その発振源が惑星だとピタゴラスは述べたかどうかはわかりませんが、私はその振動は惑星から放たれたものだと思っいています。音楽の発信元は天上の星々。

 すべてはバイブレーションで出来ているというのは当たり前になりつつあります。私たちの体も物質で個体であるけれども、微細を極めれば原子の周りを電子が廻っておりそこは空間だらけだと言います。

 占星学の対象は巨大な惑星ですが、惑星の波動を説明する事が私たちの仕事なのかもしれません。この音楽を聞き分けて人生に翻訳する事だと考えると、真摯に取り組まねばと思います。
 生まれた瞬間に人に転写される音楽、それを運命やパーソナリティーとして読み取るのならばそれは生命の音楽を聴く事に他ならないのかもしれません。